2014年6月1日日曜日

シリコンバレーとゴーイング・コンサーンについて

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シリコンバレーの企業のほとんどは1世代でその会社のピークを迎えるようにみえ、基本的なゴーイング・コンサーンとは違う形で経営を行っているように見えます。
企業の起業者が引退等をすると、その跡継ぎで困ったことが起きます。今までの経営者のレベルが高く、同じような高レベルの引き継ぎ者がいないことです。
仮に引き継いだところでうまく行かず、事業を縮小せざるを得ない状況がほとんどではないでしょうか。
例えば、HPやYahooやSunなどですね。

その原因の根本は起業者が優秀であり、なおかつ好奇心旺盛だからそうなるのだと思うのです。
基本的にシリコンバレーの起業者は優秀な人が多く、プログラミングもできれば経営に関するビジョンも見えている人が多くいると思います。
そうした人は、仮にすでにある企業の社長を引き継いで行ったとしても、他に興味が出てしまったらそちらの方に移り、1つの会社では長続きはしないパターンが多く、企業にとっては2代目の経営者がなかなか落ち着かないという形でしょうか。
そうした状況で、単体の企業で見るとゴーイング・コンサーンとはかけ離れ、むしろ逆を行っているのではないかと思うのですが、シリコンバレー全体で見るとそうではないと思うのです。
例えば、シリコンバレーで一番歴史のあるヒューレット・パッカード社に関して言えば、会社としては1939年設立ですから、老舗メーカーとなるわけですが、経営陣に関しては、二転三転しなかなか落ち着かない状況がありました。
ただ、当時確立されたHPの理念であるHP Wayの考え方は、今のシリコンバレーの殆どの会社でその方針をとっており、働く人にとって働きやすい環境をつくろうとしてます。
例えばGoogleの20%ルールなどがそれに当てはまる仕組みとなっています。
近年では前の会社では出来なかったことを新しい会社で行おうという人が多く、更には前の会社の理念をも取り入れようとする人も多くいます。
したがって、シリコンバレー全体で今までのサービスや理念を引き継ぎ、新たに使いやすいサービスを新しい会社で提供する仕組みがシリコンバレーに存在し、そういう意味ではゴーイング・コンサーンに合致している節があるのではないかと思います。

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